9回目の開業記念日を迎え、中小企業診断士の活動もいよいよ10年目に入ります。
平素よりお世話になっている皆さまには、改めて御礼申し上げます。
新型コロナウィルス感染が昨年2月ごろから拡大し、もう1年以上が経過しています。感染症を前提として経営環境を認識することが定着し、そこにどう適応するかの模索と試行がいまも続いています。その中で企業の優勝劣敗がずいぶん進んだというのが印象です。コロナ禍での景気回復は「K字回復」ともいわれ、マクロレベルでの業種間格差は拡大していますが、ミクロレベルで捉えると、事業者ごとに業況はずいぶんマダラ模様になっています。
過去に蓄積した財務的な余力を背景に新分野展開を目指している事業者も多く、コロナ収束後のさらなる飛躍が期待されます。また低迷しているサービス業でも、悪いながらも踏みとどまっている事業者は確実に存在しており、総力を結集させて存続を図っています。
ワクチン接種の拡大でコロナがいつ収束するのかまだ不透明ですが、コロナ後を見すえた動きは今後確実に顕在化します。コロナ対応の借入で高水準の債務を抱えている事業者の経営改善・再生、コロナの陰でくすぶり続けている事業承継問題への対応など、中小事業者への支援に対するニーズはさらに拡大かつ深化するでしょう。
中小企業診断士としてこれまでに蓄積した知見や経験を活かしながら、これからもより多くの中小事業者の発展に貢献してまいります。
今後ともよろしくお願いいたします。