11回目の開業記念日を迎えることができました。平素よりお世話になっている皆さまには、改めて御礼申し上げます。

約3年間続いたコロナ禍から脱コロナに移行しつつある中で、中小事業者は後回しにしてきた経営課題にいよいよ本腰を入れて対応することが求めています。
労働市場でのヒト不足はコロナ前からすでに顕在化していましたが、経済活動の停滞でいったんは埋没していました。しかし、今春以降の経済活動の正常化過程において、ヒト不足が事業活動の制約条件になってことが広範に認識され、その対応が急務となっています。賃金水準の引上げの必要性が広範に認識され始め、今後給料を上げられない企業の存続はかなり難しくなりそうです。それとともに雇用している人材を活性化させ、よりいっそうの活躍を促すことも必要になるでしょう。
また、いわゆるゼロゼロ融資は資金繰りの安定化には間違いなく有用であったものの、その反面借入金残高を増加させ、返済負担の増大による財務基盤の不安定化を招いていることも否定できません。収益がコロナ前のレベルに回復しつつある企業は増えていますが、増えた借入金残高がコロナ前に戻ることはありません。従来以上に収益性や生産性への目配りが重要で、事業の採算性の見直し、さらには大胆な経営革新も必要になるでしょう。

そんな中で、中小企業診断士としての責務がよりいっそう重くなってきていると実感しております。これまでの知見・経験の蓄積を活かし、より多くの中小事業者の発展に貢献してまいります。
今後ともよろしくお願いいたします。